イタリア・・・それは長い歴史が生んだ大地と海、見事な彫刻、美の国。
そしてマンマ(お母さん)の国。

彼等ほどマンマを愛する国もないだろう。
日本でなら「只のマザコン」とレッテルを貼られ、婚期さえ逃しかねないネガティブな連中なのに、イタリア男性は全くそれを隠さない。
むしろ「マンマを愛さぬ者は人の子でない」くらいの勢い=3

当然マンマも凄い!溢れんばかりの愛情。

知り合いのルカというイタリアン男は自称「player」、要は落とした女の数ほどいい男って思ってるのだ。

しかし、彼のマンマっぷりは凄かった。
ルカ→毎朝マンマに電話。マンマ→毎晩ルカに電話。
しかし彼は何度も繰り返すが自称「player」・・・

かなり話が飛んだけど、ワタシだって「母は強し」って事くらいわかってる。だけど、沈黙や控えめが美とされてる日本で育ったワタシには彼らのマンマっぷりは目に余る時が多々ある。

今までは他人事だったが、そうも言ってられない。
ワタシの姑は正に「マンマ」。
そりゃワタシなんか目の敵なハズ。

うちの旦那もルカほどではないが、「マンマ度50」ってところだろうか。
マンマは例外なく「息子度100」である。

そんなマンマは事あるなしにかかわらず旦那に電話してくる。

そして(本当に話が飛躍し過ぎたけど)、ワタシ達NYで弁護士に会った後、お互い失望を隠し切れなかった。
「癌かな、癌かな」って長く心配してて、とうとう医者から癌宣告されたようなカンジ。
悪く言えば「やっぱり癌だった」という諦めと失望。
お互い言葉もなく、union squareをトボトボ歩いてた。

その時、旦那の携帯の着メロの「泥棒の歌←ワタシはこう呼んでる」が沈黙を破った。
♪チャラッチャーラーン(泥棒の歌)

旦那、イタリア語でしゃべる事15分。
ワタシも少しイタリア語がわかるので、相手がマンマで旦那がNYに来てるって事で怒られてるって事はわかった。

あーあ最低。
弱り目に祟り目とは正にこの事。
今のワタシはマンマの声など聞きたくない。

マンマは金払ってNYに来てる事に腹を立てているらしい。
そして、ワタシ達がしばらく別居になるのなら式を挙げても無駄だと言う。
(日本では式は済んでるが、イタリアでは9月の予定)

あーもうエエって。アンタの小言なんて聞きたないわ。
と、ワタシ思わず関西弁も出る。

どうして事情もよく知らずに、はるか遠くから意見だけはピシャピシャ言ってくるんだろう。

ワタシの母なんか何にも言わないのに。
ワタシ達がVISAの事で苦しんでる、って事は母は十分わかってるから、あえて何も言わない。
無条件で旦那を受け入れてくれた母と思わず比べてしまい、涙が出た。

旦那は「もう一度マンマと話して、納得してもらうから」と言う。

今のワタシはもうこれ以上問題を抱えたくない。

夏は本当にワタシに優しくない、と涙を飲んだNYだった。

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