歯医者に翻弄された日

最近15年ぶりに歯医者に行った。
ワタシは本当に謙遜でも何でもなく、健康だけが取り得で、入院もしたことなければ、風邪も去年の9月以来引いてない。
そんなワタシが歯も痛くないのに歯医者。

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋

きっかけはジローラモのアホが、どこも悪くない健康優良児なワタシをやたら病院に連れて行きたがること。
「アモーレ！キミは15年歯医者に行ってないのか？」
「アモーレッ！キミは人生で一度も婦人科に行ったことがないのか？マンマミーア！」
とオーバーリアクションで本当にウルサイので、仕方なくとりあえず歯医者へ。

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋

deep cleaningをするとかで、さぞかし歯もキレイになり、手軽な治療だろうと思いきや、麻酔を3本も打たれ、釣り針のようなものでグイグイ歯茎をやられた。
心の中で「何でやねん」と泣きそうになりながら「何かあったら手を挙げて教えてね」のドクターの指示通り、始終右手を挙げていたが、ドクターに無視され続けた。
施術中チラ見した鏡には、血だらけのスプラッタ映画のような大口開けたワタシが映っていた。
おかげさまで歯はスッキリしたけど160ドル。
保険も利いてこの値段。高。

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋

夜は友達夫妻とスシを食べに行く予定だったのに、午前中のスプラッタが尾を引き、歯茎に血豆ができていた。
流血こそしてないけど、笑うとデカイ血豆がニュッと出てきてブサイクなことこの上ない。
でも忙しい友達夫妻とのようやく実現する逢瀬を逃してはならないと思い、結局血豆がどうだこうだ、血の味がするなどジローラモにこぼしつつもスシをたっぷり食べた。

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋

夫妻の赤ちゃんはペットのように超かわいくて、人間って4ヶ月でこんなにちゃんとしてるんだなぁとシミジミ。
顔もハッキリしていて、メイクしなくても美人で肌もキレイだなと4ヶ月の赤ちゃん相手に真剣に羨ましかった。

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋

赤ちゃんかわいさの余韻が残り、帰り道ジローラモに「ワタシ1歳未満の子限定のベビーシッターになろうかな」と言うと「アモーレ、とりあえずペットシッターにしときなさい」とそげなく言われた。